検査員が「これは凄い!」とうなった施工方法をや技術・・・・
ご存知の通り基礎工事とは、上屋を支える重要な部分です。
その基礎の端部やコーナー部分には、より力が加わる大事な箇所になります。
この工務店さんは、全ての住宅に、力の加わる外周部立ち上がりのコーナー部分に、上下共にD13の鉄筋を補強の為に配筋しています。
そしてスラブにも1本、斜めに補強筋を配筋しているのが解るかと思います。
一般的な木造の住宅の基礎では、あまり見かけないひと手間ではないでしょうか。
写真はクロス下地検査にお伺いしたときの一枚です。
こちらは下地にプラスターボードを利用する場合に使う寒冷紗テープ(コーナービード)です。
寒冷紗テープは、壁や柱などの出隅部分に取り付け、仕上がりを綺麗に見せる、物があたっても破損しないように保護するため利用されます。
最近の内装仕上げには、板張り、クロス貼り、珪藻土、EP塗りや漆喰塗りなど様々なものがありお客様の希望やご予算に合わせてたくさんの選択肢からご提案しているかと思いますが一般的にはプラスターボードを下地に、ビニールクロスや珪藻土、漆喰塗りが多くあるかと思います。
引渡し後のお客様からのクレームで、常に上位にランキングされているのが、壁材のシワやヒビ割れ、不陸などです。これらはプラスターボード下地の挙動などが原因で起こります。
今回の寒冷紗テープは、パテを補強するものでプラスターボード下地の挙動を防ぐものではありませんが、出隅においては目地を割れにくくし、シワなどの軽減に効果があります。
専用の補強材や資材などは、用途や使い方など理解し正しく使うことでその効果を十分に発揮します。これらを上手に使い、また施工の工夫をすることで『クレーム無しの家』を目指しましょう。
写真は木造在来工法の住宅の金物検査に伺った時の1枚です。
木造住宅の金物は膨大な量を使用します。大工さんも自分で締め付けた金物を全て把握出来ないと思います。当初金物を設置し仮締めを行い、後に本締めを行いますが、写真のように締め付けた金物をペンキでマーカーを付ければ締め付け忘れ防止になります。
また、内装下地の施工前に行うことによって緩んだ金物の増し締めにもなります。
手間がかかりますが、それを指導している施工管理者がすばらしいと思います。