技術系

壁と軒天との取り合い

ホームリサーチ写真は2×4住宅の軒天と壁との取り合いを撮したものです。

壁の下地(通気胴縁)施工後、壁と軒天との取り合い部にフェルトを入れ雨水侵入を防ぐ対策を行っています。

軒天下地を作成する仕様で、壁の防水シートを軒天下地の上に貼り上げる事が出来る場合はこのようなフェルトを入れる必要はないと思います。ただ、2×4住宅の場合、垂木下に軒天を直接貼る仕様を多く見かけます。このような仕様では、壁と軒天の取り合いのコーキングが切れた場合、雨水が外壁内部に侵入し雨水漏れの原因になります。そのような事故が発生しないように、壁の防水シートを軒天まで折り返す、また見切り板金を入れるなど雨水漏れ対策の施工方法はいろいろ有ります。

今回の事例は、外壁の軒天までの通気経路を確保した上で、防水シート以外のフェルトを使用し壁と軒天の取り合いのコーキングが切れた場合、その対策としての一手間をご紹介致しました。

天井下地組み

ホームリサーチ写真は2×4工法の住宅の天井野縁の状態です。

2×4工法住宅の1階の天井の仕様は2階の床根太の下端にに直接プラスターボードを打ち付ける工法を取っているビルダー様が多く見られます。ただこの工法は上の階の音(人が歩く音、生活音等)が下の階に直接響き渡ります。これは、床根太と直接施工された天井下地が丁度、太鼓張りの状態になり、音が響くようになる現象です。
こちらのビルダー様の仕様は、1階の天井野縁を2階の床根太と縁を切るため、防振吊木(天井から黒く見える材)を使用し、下の階に上の振動が伝わらないように工夫されています。

これは過去の経験から教訓として考えられた工法で、このビルダー様も以前には無かった仕様です。過去の経験からより良い工法を取り入れる勇気は必要だと思います。

大事な部分には…

ホームリサーチご存知の通り基礎工事とは、上屋を支える重要な部分です。


その基礎の端部やコーナー部分には、より力が加わる大事な箇所になります。



この工務店さんは、全ての住宅に、力の加わる外周部立ち上がりのコーナー部分に、上下共にD13の鉄筋を補強の為に配筋しています。

そしてスラブにも1本、斜めに補強筋を配筋しているのが解るかと思います。

一般的な木造の住宅の基礎では、あまり見かけないひと手間ではないでしょうか。

工夫の見える配筋施工

ホームリサーチこの写真は基礎配筋検査時の写真です。写真部分は人通口と言う部分の配筋写真です。建物完成時に床下を点検する時の通り道になる開口部分です。この部分は沢山の鉄筋が入り乱れて鉄筋が団子状態になりやすくコンクリート打設時に下部に廻りにくくなり空洞状態になりやすい部分です。しかしこの現場は鉄筋を斜めにしたりして鉄筋の多重結束を回避しています。ビルダー様の見えないひと手間が見えます。(No.247)


施工会社 兵庫県 株式会社 基住