外壁系

防水シートの留付け

ホームリサーチ写真は外部の防水シートの検査に伺った時のものです。
防水シートの留付けタッカー全ての下に何か付いているのが見えます。施工担当者様にこの施工についお聞きしました。「これはステープルとプラスチックキャップが付いている規制品で、タッカーからの雨水侵入を防ぎます。また、打ち込まれたプラスチックキャップが、ハウスラップの強い保持力と気密性を向上させ、ハウスラップを流れ落ちる雨水の構造躯体への侵入を防いでいます。」との事でした。一般的な住宅では、防水シートの留付けタッカーは打たれてもそのままの状態でいる事が多く、このように止水処理をされる事は少ないの現状です。雨漏れは建築工事の施工業者にとって非常に怖い現象です。そのリスクを施工段階から少なくして行こうとする努力は必要だと思いご紹介させて頂きました。

壁と軒天との取り合い

ホームリサーチ写真は2×4住宅の軒天と壁との取り合いを撮したものです。

壁の下地(通気胴縁)施工後、壁と軒天との取り合い部にフェルトを入れ雨水侵入を防ぐ対策を行っています。

軒天下地を作成する仕様で、壁の防水シートを軒天下地の上に貼り上げる事が出来る場合はこのようなフェルトを入れる必要はないと思います。ただ、2×4住宅の場合、垂木下に軒天を直接貼る仕様を多く見かけます。このような仕様では、壁と軒天の取り合いのコーキングが切れた場合、雨水が外壁内部に侵入し雨水漏れの原因になります。そのような事故が発生しないように、壁の防水シートを軒天まで折り返す、また見切り板金を入れるなど雨水漏れ対策の施工方法はいろいろ有ります。

今回の事例は、外壁の軒天までの通気経路を確保した上で、防水シート以外のフェルトを使用し壁と軒天の取り合いのコーキングが切れた場合、その対策としての一手間をご紹介致しました。

水のことを知っていますね!

ホームリサーチ撮影箇所は基礎と土台水切と板金仕様の外壁部分です。
この施工のどこが優良か分かりますか!
外壁をサイディング貼りにした場合は当たり前の施工方法ですが、土台水切とサイディングは写真のように隙間を必ず確保しなければなりません。それはサイディング材を傷めず、水を毛細管現象で建屋の内へ入れないために考えられた施工方法です。外壁が板金仕様の場合も同じことです。ここの現場では土台水切の背側の上端を無駄折し、土台水切から写真のように隙間を確保して外壁の板金を貼り始め、さらに板金を留めつける釘が見えない施工方法をされたことは雨水の浸入に対して熟知された素晴らしい考え方がここに使われていることにお見事の一言です。あなたの御近所の建物で外壁が板金で仕上げられているところと比較されてみてはいかがでしょうか。(NO.298)

施工会社 株式会社トーワホーム

防水の徹底施工!!

ホームリサーチ1枚目の写真は防水検査時の写真でバルコニーの立ち上がりから内部までFRP防水が巻き込んであるのが確認出来ます。




ホームリサーチ2枚目は外部より腰窓の廻りを撮影した写真で下部をゴムアスファルトで先貼り施工されています。雨漏りの原因はサッシ廻り、設備の貫通部が大半です。写真に掲載はしていませんが、ダクト廻り等も塩ビ製の専用材料が使用されており、防水へのこだわりを感じます。又、他の工程の検査でも感じたのですが、金物、釘一本の施工に至っても非常に丁寧な施工がなされており監督さん、職人さんの努力の結晶を感じた現場でした。(No.247)

施工会社 徳島県 株式会社 山口智己建築アトリエ