検査員が「これは凄い!」とうなった施工方法をや技術・・・・
基礎工事中に設備配管をするために配管より大きめサイズの紙製のスリーブをコンクリート打設する前に型枠内に入れておきます。そのため、コンクリート打設後型枠を外すと設備配管より大きめの穴が空いてしまいます。その穴に塩ビの排水管を差し込むと当然隙間が空きます。写真は隙間にモルタルが丁寧に充填されています。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)の抜粋ですが、配管施工の一般事項として建築物内に設備配管施工する場合には、工事の進捗に伴う吊り金物、支持金物等の取り付け及び管スリーブの埋込みを遅延なく行うとありますが、まさに仕様書通りの施工がされていました。以外にあまり施工されていないのが現状です。(NO.298)
施工会社 株式会社日伸建設
いままで多くの現場に検査にお伺いいたしましたが、この段階で建具にビニール養生がされていたのは初めてです。クロスのパテが付いたり、クロスの糊が建具に付いたりを気にかけておられることが良く分かります。わたしも過去の忘れがたい経験があります。パテはまだ取り除くことは簡単なのですが、意外に糊が曲者なんです。クリーニングが終わり、引渡しが済んでずいぶん経った頃に拭取りで残った糊が白く現れてくるのです。何回もお客様から汚れていますとの電話を戴き、都度ご対応したものです。お客様にとっても家の汚れみたいに感じますし、工務店にとっても拭取りの残った糊を全て拭取るには結構手間がかかるのです。だからこそ写真のように養生することは非常に大事な工程の一つと考えた担当者は素晴らしいの一言です。(NO.298)
施工会社 三協建設株式会社
この写真は、建物完成間近の仕上げ材の養生状態を撮影したものです。一見するとよく分かりませんが、実は床から壁立ち上がり下の巾木という木材の材料の手前まで床が的確に養生されています。
施工現場によっては、大工さんの施工がしやすい、というような理由で少し不完全に床養生されている場合もありますが、建物完成までは、決して仕上げの床材を傷つけません!という強いメッセージが伝わってくるようです。
よく見ていただくとドア枠も何気ないですが、黄色の養生材で材料搬入時の傷が付かないように細かく配慮されています。もちろん、土足厳禁ですね。
施工会社 株式会社大塚工務店
上記の写真は、葉書程度の厚みのあるアクリル板を一本一本の無垢板の床材の間にあてがい隙間をわざと空けて、床板貼りの施工中のところです。
何故、このようなことをするのかと言うと、無垢材は自然の環境に非常に影響されやすく、反ったり割れたり伸びたり縮んだりとまるで生き物のようです。だから木にも逃げるところを作らなければ非常に使いにくい住宅になってしまいます。
とくに南、西の日当たりの良いところに使用されるときは丁寧な仕事が要求されます。
長年培った大工職人の技と知恵が木の暴れを押さえ、木造の良さをお客さまに実感していただけるとことと思います。
施工会社 丸共建設株式会社