検査員が「これは凄い!」とうなった施工方法をや技術・・・・
基本的には、力の掛かる所(入り隅、出隅)には配筋の継ぎ手をもっていかないのが理想です。また基礎立ち上り中間部に継ぎ手がある場合は位置をずらして施工することもあげられます。この現場は基本に忠実に基礎配筋を施工された現場でした。さらにスラブにダイヤ筋を配筋され補強の仕方にもこだわられたすばらしい内容の基礎配筋でした。
施工会社 丹羽木材株式会社
一般によく見かけるダクトパイプの取り付けは、右側に間柱がありますがこれに2本のビス留めをするだけの固定です。この写真のようにされることは後の仕事を楽にする、例えばブルーシートが写っていますがこれは外部壁の透湿防水シートに代わります。この際下地があるのでダクト回りの止水工事が確実に施工できます。また固定が確実にされているため換気扇などの振動が発生するような場合は嫌な共鳴がしにくい施工方法となります。今ここで手間を加えるか、後で手間がかかってしまうかの判断の良し悪しは大工さんの知恵と経験がこの場で物を言うのでしょう。この判断はお客さまの財産を守ります。
施工会社 丸共建設株式会社
写真に写っています土台に昔の大工さんの“教え“があります。
出角の所にほぞ穴があり、ここは通し柱が鎮座するところです。
通し柱がい又9に納まってから、右側土台が基礎から少し出ていますがこの部分(角)を切るのです。こうすることによって何が良いかといいますと土台傷めないのです。最近プレカットといって工場で木材を先に加工して現場で組み立てることが殆どになりましたが、このような角はあとで切るからと言えば写真のような材料が現場に運ばれてきます。
何も言わなければ角は切られ、ほぞ穴の右側の木部分は15ミリ程度しか残らなく、通し柱のほぞが入った時にほぞ穴は広げられ15ミリの木部分はほとんどひびが入るか、割れてしまいボンドで接着補修するというような残念なことになってしまいます。
何十年も経って育った木材をうまく活かす先人の知恵はさすがです。
施工会社 山の木の家
建築の多くの検査項目として、最重要事項の一つに鉄筋のかぶり厚の確保がチェックされます。
かぶり厚の基準は、土に接する部分は60o以上、その他は40o以上と決められています。
施工写真は基礎主筋・縦筋に直接結束線で固定されてはいませんが、雑鉄筋に結束して主要な鉄筋からはかぶり厚40o確保されて基準はクリアされていました。
よく見落とされる部分ですが、基本部分を理解されている監督さん・職人さんのレベルの高さを感じます。
さらに施工レベルアップのために樹脂製のスリーブホルダーを使用されると、確実にかぶり厚が確保でき、見栄えもよく品質の良さをアピールできるのでは。
施工会社 愛知県 青山建設