No.2の記事

内法材造作

晴れ

ホームリサーチ今では、ほとんど見なくなってしまいましたが、小舞竹を組んで土壁をつけた家です。この現場では、無垢板などの天然素材も多く使っていましたが、そういった無垢材などを使用しますと、後から「反り」が発生したりするわけです。こちらの家を造った大工さんは、そういった将来起こりうるであろう材木の動きを、あらかじめきちんと考えた仕事をしていました。
写真は、リビング入り口の建具枠を写したものです。枠の留め加工の上手さもさすがですが、壁の下地材と取り合う箇所には、全てきちんと溝をついて納めていました。こうしておけば多少、木の枠が動いても壁に干渉することなく、また壁との間に隙間が生じるようなこともないでしょう。
出来上がってしまうと分からなくなってしまう部分なのですが、良い腕を持った大工さんの仕事には、やっぱり心遣いというものが感じられます。

施工会社 (有)三光住建