検査員が「これは凄い!」とうなった施工方法をや技術・・・・
写真は外部の防水シートの検査に伺った時のものです。
防水シートの留付けタッカー全ての下に何か付いているのが見えます。施工担当者様にこの施工についお聞きしました。「これはステープルとプラスチックキャップが付いている規制品で、タッカーからの雨水侵入を防ぎます。また、打ち込まれたプラスチックキャップが、ハウスラップの強い保持力と気密性を向上させ、ハウスラップを流れ落ちる雨水の構造躯体への侵入を防いでいます。」との事でした。一般的な住宅では、防水シートの留付けタッカーは打たれてもそのままの状態でいる事が多く、このように止水処理をされる事は少ないの現状です。雨漏れは建築工事の施工業者にとって非常に怖い現象です。そのリスクを施工段階から少なくして行こうとする努力は必要だと思いご紹介させて頂きました。
写真は2×4住宅のサッシ窓を取り付けた後の施工状態です。
この物件では壁断熱材にグラスウール断熱材をしようしています。高気密住宅ではありませんが、写真のようにサッシ枠と取り付け下地に出来る隙間に発泡ウレタン断熱材が充填されています。わずかに出来る隙間にサッシ枠取り付け後に断熱材を奥まで入れ込むことは大変難しく、また綺麗に施工出来ません。このビルダー様はそれなら先に発泡ウレタン断熱材を施工しようと思われたそうです。
綺麗に施工されていましたのでご紹介させて頂きました。
日々の施工現場管理の中でより良い施工方法、段取りを考えそして実行する事は必要だと思います。
写真は2×4工法の住宅の天井野縁の状態です。
2×4工法住宅の1階の天井の仕様は2階の床根太の下端にに直接プラスターボードを打ち付ける工法を取っているビルダー様が多く見られます。ただこの工法は上の階の音(人が歩く音、生活音等)が下の階に直接響き渡ります。これは、床根太と直接施工された天井下地が丁度、太鼓張りの状態になり、音が響くようになる現象です。
こちらのビルダー様の仕様は、1階の天井野縁を2階の床根太と縁を切るため、防振吊木(天井から黒く見える材)を使用し、下の階に上の振動が伝わらないように工夫されています。
これは過去の経験から教訓として考えられた工法で、このビルダー様も以前には無かった仕様です。過去の経験からより良い工法を取り入れる勇気は必要だと思います。
鉄筋のジョイントは、強度、手間、コスト的にもなるべくなら少ない方が理想です。
ただ現実的に現場で組み立てを行う以上、鉄筋のジョイントは至るところで発生します。
この写真は、ベタ基礎のスラブ筋のジョイント部分です。
どちらの写真も、D13の配筋で継ぎ手の定着の長さが40d以上確保されており、問題はありません。
では2枚の写真、どこが違うのでしょう?
片方は、隣り合う鉄筋のジョイント部分が千鳥に配筋されていました。
RC造の梁や柱の隣り合う鉄筋のジョイント部分は、位置や定着長さなど細かく決められていますが、床盤の配筋に至っては、取り決めはありません。
どこまで強度的に影響するのはわかりませんが、『どちらがいいの?』とお客様に聞かれた場合、どう答えるのでしょう。
工務店様、基礎屋さんの『ひと手間』心遣いがわかりますね。